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【歯科医院経営について】セミナーに参加して参りました。

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

歯科を取り巻く環境が大きく変化をしています。まず、人口動態が少子高齢化に大きく変化するに伴い疾病構造が変化していきます。その上、歯科医院には地域包括ケアシステムを代表とする新たな枠組みに対応していくことを求められる時代になっていくことが予想されます。多方面から歯科の未来の可能性を探るために、㈱デンタルタイアップ主催の「未来と組織の成長を語り合う会」に参加しました。

1泊2日の日程で勉強してきました。1日目の湘南国際村センターで開催されたプログラムは、「社会変動に対応する歯科医院経営」㈱デンタルタイアップ 小原啓子先生「人間の根源を知り、歯科医療経営に生かす」、中部大学 教授 児玉充晴先生、「時間の価値を上げる仕組み」㈱ストランザ 西島彰一先生、「数字が示す歯科医院経営のあり方」税理士法人ネクサス 角田祥子先生、「歯科医院での癒しの提供」メディカルスペースデザイン㈱ 水口真理子先生でした。様々な経営に関わる方々に、外部から、また歯科に関わる職種の方々から貴重なお話を伺うことで、歯科界が、さくら歯科がどの方向に向けて舵をきっていくのが良いのかが、おぼろげながらつかめた気がします。

小原先生には、うつりゆく環境に対して歯科界ができること、児玉先生には、ともすれば忘れがちになる初心、大切にしなくてはいけないこと、歯科医院でのチームプレーに関して必要なこと、西島先生には、時間は神様が平等に与えてくださったもの、有効に使う事、やらないことを決める大切さ、水口先生は経営とは会社を存続させることとその意義、水口先生には、来院者の方にとって快適な歯科医院環境を科学的に再考すること、多様なアプローチで歯科医院の経営に関わる大切なお話を伺うことができました。

その後は、皆で夕食を囲みながら、様々な歯科医院の院長先生、歯科衛生士の方々、コ・メデイカルスタッフの方々と歯科医院での取組みについ意見交換をすることが出来ました。出席者の前に立ち、簡単な自己紹介と歯科医院の紹介を致しました。(人前に出ることが、とても苦手なので、とても緊張しました。)

2日目は、経営の神様:松下幸之助が立ち上げた松下政経塾に伺いました。理事長の佐野先生のお話は「松下幸之助 不滅の思考法」です。松下幸之助の仕事に対する哲学、人を育てる愛についての講話でした。佐野先生の実体験に基づいたユーモアを交えてのお話は、とてもスケールの大きなものでしたが、歯科医院でも当てはまることも多く大変参考になりました。松下の器の大きさがよく分かるお話でした。

松下幸之助翁です。

 

松下翁が寝泊まりした茶室にかけてある掛け軸で、翁の真筆です。

(大変貴重なものだそうです。)

 

この場を借りて、㈱デンタルタイアップの皆様、参加者のメンバー、講師の先生の方々、そして当院のメンバーに感謝します。「有難うございました。」

 これで

 さくら歯科も・・・

 です。(注:松下政経塾のお手洗いです。)

絶対怒られる度:★★★★★

青梅市東青梅駅7分 近藤歯科医院|無痛・丁寧・誠実な歯医者

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【顕微鏡歯科と部分入れ歯】セミナーに参加して

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

日本顕微鏡歯科学会の第9回シーズンズセミナー”オータム”と局部床義歯のセミナーに参加してまいりました。

日本顕微鏡歯科学会のセミナーでは、若手の先生方が中心となっての発表でした。しかし、若手の先生ならではの新鮮な視点からの発表ばかりで、気持ちを新たに発表を聞くことが出来ました。根管の洗浄方法、CTと顕微鏡を診査に有効に使用した症例、様々な器具を工夫して使用した症例、根管の消毒方法、破折した器具の除去の方法、それにコメントする先生の温かで真摯な視線(と砕けた(!?)コメント)、日本顕微鏡歯科学会ならではの諸先輩先生方との近い距離間が嬉しく思える発表会でした。日ごろはお忙しく人だかりになっている先生方も本日は、リラックスした雰囲気で、三橋先生、辻本先生と少しお話出来たのが個人的には嬉しかったです。多数の先生が参加したため、会場が狭くなってしまい、熱気のためにエアコンが全開でした。その真下にいた私は、途中で具合が悪くなってしまいました。とても残念ですが、次の日の診療に差し支えるので早めに退席してしまいました。申し訳ございませんでした。

局部床義歯のセミナーは当院で仕事をお願いしている歯科技工士の宮井克樹先生と一緒に伺いました。一緒にセミナーに出ましょうと誘っておきながら、2年たちました。やっと、約束を果たすことが出来てホッとしています。一緒に出る価値のある内容のセミナーでした。クラスプの設計、床の在り方、維持、把持、支持のこと、補綴前処置、噛める入れ歯とは・・・様々なことを確認できました。特に、クラスプの設計は日ごろの疑問に答えてくれた素晴らしいセミナーでした。教科書で教わったことだけでは、支台歯(ばねのかかる歯)に無理な力がかかることがあると考えていました。実際に、統計にもクラスプをかけて無理に力がかかった支台歯の場合、歯の寿命を縮めてしまうと報告がされています。しかし、セミナーでの考え方なら負担もあまりかけずに、歯が長持ちすると考えています。このセミナーの先生がお勧めの本も早速、購入して読んでいます。昔に書かれた本なので、もともとの考えが載っており、今でも「なるほど」と思います。今月中には、しっかり読み終わりたいです。

お昼休みは講師の先生が何故か隣に座ってくださり、4人の受講生の方々と様々なお話をしました。日ごろの診療についてや、新規開業する先生の悩み、人生観まで、1時間の短い中で色々な話で盛り上がりました。その中で印象に残っているのは、当院でも治療の目標である「当たり前の事を当たり前に行う事」の大切さをでした。基本を大切に重ねていくと、「卓越した技術」になるのだと確信しました。今後とも、さくら歯科でも私個人でも、基本を重ねていきたいと思います。

サベヤーです。宮井先生、有難うございます!!

いい診療をすることが私を支えてくださる方々への恩返しと思っています。今後とも精進します。いつも有り難うござます。

 

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【救命救急について】より安心・安全な歯科治療

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

今回の相棒(?)です。

上級救命講習を受講してきました。

鶴見大の佐藤慶太(さとう・けいた)教授の調査によると、歯科医療に関連して起きた死亡事案は2002年からの約10年間に少なくとも33例あったことが確認(http://blog.goo.ne.jp/urara-30/e/5a1a33f5c591b9797533e50a1c0efba9)されたとのことです。この数が多いか少ないかは別として、歯科医療でも残念ながら死亡してしまう事例があると言えます。高齢化社会を迎えた日本では全身疾患をもつ方も増えています。今後はもっと注意して診療にあたる必要がありますし、来院者の方にも過度に過敏にならなくても結構ですが、ご自身の全身状態を把握すること、歯科医師に治療の可否の判断はゆだねること、をお勧めします。

そこで、さくら歯科でもAED等を導入して、より安心・安全な診療環境を提供していきたいと考えています。その一環として、先日、上級救命講習を受講してきました。朝9時から、夕方の5時まで8時間の講習会です。朝早くから、なんと33名の受講生が集まりました。伺うとお店で働く方々が殆んどでした。AEDが普及してきていること、オリンピックがあるために注目が上がってきていると講師の先生が説明していらっしゃいました。

講義は実践に即したもので、講義と実習がセットになっています。心肺蘇生(成人)、AEDの使用方法、窒息の手当、止血の方法、小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法を教えていただきました。内容も救命に関することですし、場所も消防署での講習ということもあってか、張りつめた緊張感の中で講習がすすんでいきました。

上の写真は、一日付き合ってくれた相棒のマネキンです。胸骨圧迫(心臓マッサージ)などは、練習を実際の人で行うことが出来ません。マネキンは文句も言わず(?)に練習に付き合ってくれました。おかげで、講師の先生にも褒めていただけました。いくつになっても、褒めていたいただけると嬉しいものですね。おっと、話が脱線してしまいましたが、胸骨圧迫は複数人ができる状況なら、1~2分で交代するくらい激しいものです。講師の方は「100メートル先にAEDがあっても取りにいかないこと。消防隊員でもそんなことはしない。そのくらい大変なことなんだ。」とおっしゃっていたのが印象的でした。2分程度の実習を数回したのですが、1回ずつ汗ばむほどでした。

上級救命技能認定証を頂きましたが、ペーパーテストと実技のテストがありました。こっちは、いくつになっても嫌なものですね(笑)。実技のテストで「傷病者の頭の上に置いてください。」と言うところを「患者さんの・・・」と言ってしまいました。お昼に歯を磨いていたのは私だけということもあり、歯科医師ということがバレてしまいました。さすがに、恥ずかしいのでメンバーの皆には内緒でお願いします。。。

 

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〖お口から全身へ〗歯周病と糖尿病の関連について

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

にしだわたる糖尿病内科院長の西田 亙先生は「内科医から伝えたい 歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと」を執筆なさっており、東京での講演があると伺い、参加して参りました。

2016年に日本糖尿病学会では、糖尿病治療に歯周病治療の有効性を認め、推奨しています。糖尿病の指標であるHbA1cが歯周基本治療で0.38~0.66%低下することが世界で報告されており、それをうけての推奨だそうです。(糖尿病診療ガイドライン第13章歯周病と糖尿病より)

(ちなみに、歯周病治療でHbA1cが0.4%程度下がると経口血糖降下薬で1錠に匹敵するそうです。当院の来院者の方もHbA1cが「1」%下がって、担当した歯科衛生士にお礼の言葉をいただいたことがあります。来院者のお身体の健康にまで寄与できたことを担当した歯科衛生士も大変喜んでおりました。)

では、なぜ歯周治療が糖尿病治療にも効果があるのでしょうか?

歯周病はばい菌の感染で起こるとされています。この感染で身体を守ろうとする細胞(免疫細胞)から信号(サイトカイン)が出されます。この信号は身体を守ろうとする細胞を増やしたり、感染部分に細胞を集めたり、などをして炎症を引き起こします。しかし、炎症は身体を守ってくれる半面、身体を傷つけてしまうのです。

また、歯周病は歯周炎とも呼ばれています。昔でいう歯槽膿漏は慢性(辺縁性)歯周病(炎)と言い、歯茎に炎症が起こっている状態で信号をだします。この信号が全身の血流にのって血糖値を下げる働きをもつインスリンの効きを悪くして、血糖値を上昇させます。つまり、歯周病による炎症物質は血流にのって糖尿病を悪化させるのです。

(歯茎が赤いのは、血液の影響です。歯茎を押すと白くなるのは血液が流れにくくなるからです。(歯を磨いて血がでるのは、歯茎からの出血が原因です。)お時間がある方は鏡を用意して、やってみてください。・・・ほら、白くなったでしょう?)

歯周病は糖尿病ばかりではなく、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、早産、低体重児出産、関節炎、腎炎との関係も疑われています。

今、歯科界では医科とのコラボが進んでいます。摂食嚥下、誤嚥性肺炎、周術期医療、睡眠時無呼吸症候群・・・全身の一分野を担う歯科ですが、今までは医科とは切り離して考えられてきた部分もかなりあると思います。歯科しかできないことばかりでなく、「歯科と医科が連携をとること」が皆さんの健康を守り育てることにつながっていきますし、さくら歯科ではそのお手伝いを積極的に担っていきたいと考えています。

 

 

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【欠損補綴治療】インプラント、義歯、ブリッジの選択


杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

前回の『さくら歯科通信』では、当院のインプラント治療の特徴についてご説明いたしました。

今回の『さくら歯科通信』では、歯が抜けた場合に、インプラント治療などの他に、どんな治療の選択肢があるのか?についてご説明したいと思います。歯が抜けた=インプラント治療 という訳ではありません。

様々な条件や、患者さんのご希望をお伺いした上で、最良の治療をご提供するのが、当院であるさくら歯科の欠損補綴治療です。

 

どうなりたいなぁと思いますか?

まず最初に、『欠損補綴治療』について簡単にご説明いたします。欠損補綴治療とは、歯が抜け落ちてしまった後の様々な歯科治療の事です。

昔は、歯が抜けた後には、義歯(入れ歯)とブリッジしかありませんでした。しかし、人工歯根を埋めて、その上から白い歯を被せる治療であるインプラント治療が世にでてからは、歯が抜け落ちたあとの治療は、義歯(入れ歯)・ブリッジ・インプラント治療の3つを選択できるようになりました。

これら3つが、主な『欠損補綴治療』と言います。

そして、これらの3つの治療は、それぞれメリットとデメリットがございます。つまり、それぞれ、良い面と悪い面があるので、患者さんのご希望により、使い分けています。

そのため、当院では、まずは患者さんのご希望を丁寧にお伺いすることから始めるのが基本です。

あなたはどんな希望がありますか?下記のチェック項目に沿って、チェックしてみてください。

治療に対する希望

□自分の歯を長持ちさせたい。
□歯を削りたくない
□しっかり噛みたい
□見た目が気になる
□違和感を気にする
□話しやすさを重視したい
□外科処置に不安はないか
□取り外せる歯(入れ歯)でいいのか

現実的な問題

□費用はどれくらいかけられるか
□治療期間はどれくらいが良いか
□外科処理ができるか
□歯周病は無いか
□きちんと歯磨きができるか
□噛合せに問題は無いか

 

このような具合で、患者さんのご希望に、現実的な問題をかけ合わせて、最も最適な治療プランをご提示いたします。もちろん、患者さんのご希望を優先いたしますが、現実的な問題で、将来を見据えた時に、おすすめしたい治療については、きちんとご説明して強調させていただきます。

インプラント治療の特徴

まず、インプラント治療のメリット・デメリットについてご説明いたします。

良い点

・すれ違い咬合の改善
・噛む力が強すぎて、歯を壊す方に良い
・見た目、装着感がよい
・噛み心地が良い
・隣の歯を削らない
・入れ歯と併用すると良好な結果を得ることもある

インプラント治療は、他の歯を守ることができる場合に特におススメしています。

悪い点

・治療期間が長くなる(3ヶ月~)
・外科的な治療が必要
・保険適応外(1歯:30数万円~)
・適応が限られる
・治療後に矯正は難しくなる
・強い歯ぎしりをする方には向かない

ブリッジ治療の特徴

良い点

・見た目、装着感がよい
・しっかり噛める
・保険内での治療も可
・前歯では、インプラントより見た目が良い結果を得られやすい
・治療回数が、あまりかからない

悪い点

・歯のない部分の隣の歯を削る
・お手入れに手間がかかる
・歯に負担がかかり、寿命が短くなりやすい(10年で交換が必要になるという報告があります。)

入れ歯(義歯)の特徴

良い点

・バネで支えるので、歯をほとんど削らない
・お手入れが比較的容易
・保険内での治療も可(3千円~)
・抜いた直後に装着できるものがある
・様々な入れ歯がある(保険外)
{見た目、噛み心地の良いもの、インプラントと併用して外れないもの等}

悪い点

・見えるところにバネがかかる場合がある
・装着感、噛み心地が悪い
・話にくい場合がある
・食べ物が挟まりやすい
・調整が必要

最後に

欠損補綴治療は、あくまでも歯が抜けてしまった後の治療の選択肢です。

歯科医師としては、このように歯が抜け落ちないような予防的観点から、患者さんの歯をお守りしたいと考えております。それが歯科治療の基本です。

しかし、様々な事情で、止む無く歯が抜け落ちてしまった場合でも、患者さんのご希望と現実的な問題を十分加味して、最大限のご提案をさせていただきたいと思います。

青梅市東青梅駅7分 近藤歯科医院|無痛・丁寧・誠実な歯医者

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