さくら歯科通信

2019

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Tooth Wearについて、2:咬耗症のお話


 

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

Tooth Wearとは、むし歯ではないのですが、歯が溶けたり、欠けたりする病気です。
大きく分けて、
酸蝕症erosion
咬耗症attrition
摩耗症abrasion
アブフラクション abfraction
の4つの種類がございます。

 今回は、その中で咬耗症をとりあげます。

drshohmelian / Pixabay

 咬耗症は、上下の歯と歯、食物が接触して磨耗することにより生じます。
 歯ぎしりや噛み締め、固いものやガムを好んで食べる嗜好がある人は進行が速いとされています。

〇咬耗症とは
 咬耗症とは、食べるときや歯ぎしりなどで長年にわたって上下の歯が噛み合うことによって、歯がすり減ったことを言います。自分の歯同士が擦りあって生じる症状なので、誰にでも自然と起きていくものです。しかし、病的な状態になると治療が必要になることもあります。

〇咬耗症の症状
 咬耗症は、前述のように起こるので、一般的には、徐々に進行して加齢とともに強くなっていきます。若いころから歯ぎしりを激しくしてしまう方は、しない方よりも咬耗がみられる傾向にあります。

 咬耗は、前歯は先端部分部分に、臼歯は上下の歯が噛み合わさる面に現れます。1、2本という少数の歯ではなく口腔内全体あるいは、左か右側の多くの歯に現れることが特徴です。
 咬耗した面は、平らで磨いた様に光っています。そして、進行がすすむと、象牙色の象牙質が露出してきます。奥歯では、くぼみが出来てきます。

 自覚症状として「冷たいものにしみる」ことが気になり来院する方や歯が割れてしまい「かむと痛いし、何もしなくても痛い」と言って来院する方もいらっしゃいます。しかし、ほとんどの方は自覚症状がありません。それで、気づく頃にはだいぶ進行している場合もあります。

〇治療方法と対応策
 治療方法は進行の程度によっても違います。

 咬耗の程度が軽度なら治療は行わず、意識をしてもらう生活を続けながら経過観察することが多いです。程度が進行すると、歯科用樹脂(レジン)を使用したり、被せる治療をしたりする場合もあります。症状がひどく進んでお口の状態に問題があると矯正治療をしたり、抜歯をしたり、骨を削る処置(歯冠長延長術)をしたり、きわめて大がかりな治療が必要になる場合もでてきます。

 原因として歯ぎしりが考えられる場合は、口腔内装置(マウスピースの様なもの)を就寝時に口腔内へ入れて歯ぎしりをから歯を守る方法をとります。そ生活習慣が関係している場合は、ご自身で意識をして、改善していただく事が大事になります。

 区の検診や定期健診などで歯科医院を定期的に利用されるとお口の健康相談にのってくれると思いますし、早期発見ができて、有効なアドバイスも頂けると思います。