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約5人に1人の子供に「お口ぽかん」「いびき」の症状…

2022.06.30 カテゴリ:お知らせ, さくら歯科通信

気になる「口腔機能」
発達の実態

全国の3~12歳の子供について、口腔機能の発達に関する調査を行ったところ、気が付くと口があいてしまう「お口ぽかん」な状態や、鼻が詰まっていないのにもかかわらず「いびきをかく」などの症状が、約5人に1人の子供にみられることがわかりました。
基本的な機能が十分に発達していない「口腔機能発達不全症」の可能性があるといい、調査した会社は注意を呼び掛けています。

「口腔機能」とはしっかりと食べ物を噛んで飲み込める、舌を上手に動かすことが出来るなど、口周りに関する基本的な機能のことを指します。
2018年には、15歳未満の子供においてこれらの機能が正常でない状態を指す「口腔機能不全症」という病名が新たに制定され、治療に公的医療保険が認められるようになりました。
しかし、むし歯予防などに比べて「口腔機能の重要性」はまだ広く認知されてないといいます。
また、「歯」と「口腔」の意識比較についてみると、64.3%の親が「子供の成長において『むし歯予防』を普段から意識している」と回答したのに対し、「『口腔機能の発達』を普段から意識している」と回答した親は、29.5%にとどまりました。

口腔機能不全症

2018年に制定された「口腔機能不全症」という病名については、67.3%の親が「病名を知らなかった」と回答。その一方で「口腔機能不全症」がむし歯や歯周病、やせ、肥満をひきおこす可能性があることを伝えると、74.0%の親が「症状を改善したい・対策が必要だと思う」と回答し、病気の認知度は低いものの、具体的な症状やリスクに対する危機感は高く、改善・対策の必要性を感じる親が多いことがわかったといいます。

日常的なマスク習慣により、テレビを見たり集中しているときのお口ぽかんや口臭といった将来の病気のリスクも文字通り「マスク」(覆い隠される)されてしまっています。
口元の意識が薄れてしまうと、いびきや歯並びの悪化などのの増加も懸念されますし、
慢性的な口呼吸を引き起こしかねません。
口呼吸は、むし歯や歯肉炎、歯並びの悪化といった口の問題だけではなく、
鼻炎、アデノイド(咽頭扁桃)肥大、中耳炎、副鼻腔炎など鼻疾患も引き起こします。
普段から発音、しゃべり方などに注意し、マスクに隠された口の状態はどうなっているのだろうかと気にしてみてください。口腔機能の健全な発達は、全身の健全な発達を促しますから、噛み応えのある食事を積極的にとることや口周りの筋肉を鍛える運動も推奨されます。
健康な口作りは将来の病気を予防したり健康な生活を送るための第一歩です。

お困りの際はご相談ください

当院では「お口ぽかん」や「口腔機能不全症」などの検診をさせていただいてますので、
お困りの際は一度検診にご来院ください。

出典:まいどなニュース