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フッ素の種類と使い方について(3)

2015.04.22 カテゴリ:さくら歯科通信

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

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今回は、フッ素の種類と使い方について(3):実際に家庭用に使用できるフッ素(ホーム・ケア)について、をお伝えします。
家庭で使用できるフッ素については、

1 歯磨き粉:フッ素配合歯磨剤(フッ化ナトリウム含有) むし歯予防効果 20~30%(乳歯・永久歯)

現在市販されている歯磨き粉の約90%にフッ素が配合されています。つまり、ほとんどの方が何気なく使用している歯磨き粉の中にはフッ素が入っているのです。また、そのフッ素濃度は全て1000ppm以下と決められています。歯磨き粉に入っているフッ素を有効に使用するなら、さくら歯科通信2015年3月6日の「今からできるむし歯予防」を読んでみてください。ポイントは「薬としての使い方」となり、おそらく「日頃の歯磨きの仕方」とは異なります。

2 ジェルタイプ (2種類あります。)
チューブに入っており、歯磨き粉に似ているタイプです。

*当院での取り扱いはチェックアップ(フッ化ナトリウム含有)

フッ素滞留性を高めた独自の新処方。フッ素が口腔内のすみずみまで広がりやすいソフトジェルで研磨剤無配合。

おすすめポイント
歯の萌出期、矯正治療中、歯根面露出などハイリスクの方の重点ケアに。
ライフステージに合わせた人気の香味で無理なくリスクケア。
いつもの歯みがきに加えてご使用ください。(就寝前にも)

効果的な使用方法
①歯科用ハブラシと同じ長さにCheck-Up gelをのせる。
②口腔内をしっかりブラッシング
③ブラッシング後、軽く吐き出し、洗口は15mlで1回だけ。

ライオン ホームページより改変

*他には0.4%フッ化第一スズ(970ppm F)含有のものがあります。
特長は、他のフッ化物(フッ化ナトリウム・リン酸酸性フッ素溶液)にくらべ、う蝕原因菌の発育防止に優れた効果があります。欠点は歯にステイン(着色)が付きやすいことです。(当院でも以前は取り扱っていたのですが、人気がなく、現在は取り扱いはしておりません。)

③ 学校やご家庭でのフッ素洗口(フッ素うがい)
     むし歯予防効果は50~80%(永久歯)

 予防効果は3つの中で最も高いです。世界のむし歯予防のゴールド スタンダードです。液状なので流れやすいですが、最もむし歯にかかりやすい歯と歯の間にも作用しやすいです。 しかし、習慣化しにくいためか、あまり普及しておりません。 4歳から14歳まで継続することで、20歳でのむし歯保有率は半分以下というデータがあります。当院では強くお勧めしています。