さくら歯科通信

2017

7/14

【口臭の話】口臭は自分では気が付かない


 

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。今回の『さくら歯科通信』のテーマは「口臭について」です。口臭とは、実に身近なお悩みではありますが、意外に詳細は知られていない問題です。

「口臭」の最大の問題は、なかなかご自身では気が付かないという点です。

自分の口臭については気になりながらも、大丈夫・・と思っている方や、家族や友人に指摘されて悩んでいる方も多いと感じています。まず、口臭について原因から探っていきたいと思います。

なんとなく「口臭」が気になる、「自分の口臭は大丈夫だろうか?」などなど、他人にはなかなか相談できない「口臭」のお悩みは、歯科医院にご相談いただければと思います。

まずは、「口臭」の基本的な理解を深めてみることから始めましょう。

口臭とは?

一般的に「口臭」というのは、呼吸時に吐く息の臭いの事であり、主に、口腔内にある細菌がタンパク質を分解した時に発生する臭いのことだと言われています。

そして、「口臭」の原因は主に以下のように4つあると言われています。

生理的口臭

朝起きた時や空腹時、緊張した時などに唾液の分泌が減ってしまい起こる口臭。歯垢や舌の汚れなどが原因で起こったりする。

病的口臭

歯周病や虫歯、胃腸障害や呼吸器障害、糖尿病などの病気が原因で起こったりする。

外因的口臭

ニンニクやニラを食べた時や、お酒・タバコなどの嗜好品などに起こる口臭で、ほとんどが時間の経過とともに減少する口臭。

内因的口臭

ストレスや精神的に不安定な場合に多く見られる口臭。

いかがですか?意外に知らなかった事が多かったのでは無いでしょうか?「口臭」と一言で言っても、実に様々な要因があることがお分かりいただけたことかと思います。

その中でも、まず、朝起きた時の口臭は生理的口臭ですので、あまり気になさらないで結構です。あとは、外因的口臭も一時的なものなので問題ありません。逆に、それ意外の「病的口臭」「内因的口臭」などについては、様々な方向から医療的な診査・診断が必要となる場合がありますので、ご注意いただければと思います。

その中でも歯科医院にて解決できる問題を中心に解説していきたいと思います。

舌苔と舌のお掃除

前述したとおり、口臭には大きく分けて4つの原因があります。そして、その原因のほとんどは、お口の中にあるという事がお分かりになったかと思います。

なんとなく、歯周病があると「口臭」を発生するということは知られているのですが、実はそれだけではありません。

歯周病に起因する「口臭」の他に、ムシ歯、合わない詰め物、かぶせもの、また舌についた細菌の固まり「舌苔:ぜったい」なども、「口臭」の原因と言われています。

例えば、前にも述べたとおり、唾液が少なくなると「口臭」が強くなります。起床直後、珍重した時、月経、妊娠中など、これらの状態の時には、多少なりとも唾液の減少が見られます。よって「生理的口臭」が起こるのです。これらについては、さほど心配したり、悩んだりする必要はありません。誰でも起こりうる一時的な「口臭」ですので大丈夫です。

しかし、それ以外の問題に起因する「口臭」は、積極的な対応が必要になります。

例えば、「舌苔:ぜったい」です。「舌苔:ぜったい」とは、その字のごとく、舌に苔がはえたような状態の事です。舌苔が起こる原因は、舌の上で、細胞のはがれ落ちたものおよび、食物のカスなどに細菌が繁殖した事によると言われています。通常、舌苔は一般的に白い色をしているものが多いのですが、タバコを吸う人やお口の中が汚れている場合などは、黄色や茶黄色になることがあります。ご自身の舌の色を良く見てみましょう。

そして、このような舌苔にならないような舌の清掃方法についてお知らせします。
それは、舌ブラシを使う方法がおススメです。
特に舌の後ろ側、2/3に舌苔が溜まりやすいので、前方に舌ブラシを書き出すようにして取り除きます。

清掃のポイント

1 1日1回が原則です。
2 朝の歯磨き前に歯磨き粉なしで行います。
3 できるだけ軽い力で清掃します。
4 数回清掃したら、流水で歯ブラシを洗浄します。

舌のお掃除をする時は、必ず舌専用ブラシをお使い下さい。通常の歯ブラシで舌を強くこすると、舌に傷がつくことがあります。繊細な舌の細胞に傷がつくと、様々なトラブルを起こしますので、本当に気をつけてください。舌専用ブラシを使う場合でも、あまり強く刺激するのは避けましょう。

口臭予防のために

口臭予防は、お口のエチケットの第一歩です。それには、舌のお掃除のみならず、歯や歯茎の治療が重要です。
虫歯治療、歯周病治療、詰め物・被せ物の治療も並行して行う必要がありますので、「口臭」が気になる方は、早めにご相談ください。

実は欧米では、キスやハグの文化もあってか、昔から「口臭」に対して注意を払う人が多く、ケアを心がけているのだそうです。日本では、顔を近づけるとか、気軽にキスをするという習慣がないせいか、口臭に対する気遣いが不足している方が多いようです。

人間の嗅覚は敏感でありながら、大変なれやすいものでもあります。住み慣れた自分の臭いは自分では感じませんが、初めて訪れる家には臭いを感じることと一緒です。

歯周病、むし歯、舌苔等の原因になるものを歯科医院で治し、自分でもケアをすることが大切だと思います。

「口臭」は、なかなか他人に相談しにくい問題です。抱え込まずに、気軽に歯科医院においでください。