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【セミナーに出席しました]咬合器とフェイスボウ・トランスファーについて

2018.02.19 カテゴリ:お知らせ, さくら歯科通信, ブログ

杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

 先日、当院で今後、主力になる咬合器、フェイスボウのセミナーに行ってきました。Four dimensions dental craft の宮井克樹先生と一緒に参加しました。

 今回の用語の解説をいたします。
咬合器:生体での下顎運動を再現させるもの(装置)。これにより患者固有の咬合状態を診断し、患者の顎運動と調和のとれた補綴修復物(かぶせもの、入れ歯、詰め物)を作製することができる。
 フェイスボウ・トランスファー:左右の顎関節に対する上顎歯列の位置関係を咬合器上に再現する作業。
                                         「図解:咬合の基礎知識」より


咬合器です。

 今後、使用する咬合器の特長:互換性が高いこと、セントリック・ロックがしっかりしていること、作業スペースが広い事などについてのレクチャーがあり、その後に実習を行いました。細かな使い方はカタログを見てもわかりません。その咬合器を使用して、かぶせもの、入れ歯を実際に作ってきた技工士の方に咬合器のハンドリングのレクチャーを受けました。普段の講義では伺えない裏話も教えていただき、その勘所がわかりました。

また、宮井先生とお互いにフェイスボウ・トランスファー(後述)をお互いをパートナーに実習を行いました。お互いを患者さんと見立てて、行いました。とても、恥ずかし~(笑)気持ちになりました。

フェイスボウトランスファーの効果
1.ボンウィル三角の再現
2.バルクウィル角の再現
3.蝶番開閉口運動軸の再現
4.下顎開閉口路の再現
5.補綴物における早期接触の予防
6.下顎運動の再現性の向上
7.アンテリアガイダンスの設定基準が得られる
8.歯軸と被蓋の設定基準が得られる、となります。 「図解:咬合採得」より

専門用語を並べてしまいましたが、要は精度の高い補綴修復物を作製することが可能です。患者さんの顎の動きがスムースでない方、噛み合わせの安定しづらい方に主に使用しています。今後は使用する範囲が増えそうです。

今年は、補綴のセミナーに通います。アメリカの補綴専門医を取得した先生と嬉しい縁ができました。とても大変そうですが、頑張ってもっともっと上手くなりたいと思っています。宮井先生と一緒に伺って、デジタル化をすすめていきたいと思います。

宮井さんとセミナーに出るとお互いの考えをすり合わせができるので、楽しくも為になるセミナーになります。お互いに切磋琢磨して、患者さんにとってより良い補綴修復物を作製していきたいと思います。宮井さん、今後ともよろしくお願いいたします。