お知らせ

2017

8/07

【歯周病治療】除菌治療について


 


杉並区下井草の顕微鏡歯科・予防歯科・未来型歯科:さくら歯科の吉村です。

今回の『さくら歯科通信』では、歯周病の除菌治療についてご説明いたします。

歯周病とは、別名『国民病』とも呼ばれるお口の感染症で、日本人の成人の約8割が歯周病に罹っていると言われるほど、メジャーな病気です。

お口の疾患なので、あまり重篤な病気に思われないのが残念なのですが、歯周病とは歯周病菌による感染症です。まずは、そちらをご理解いただければと思います。

それでは、当院における歯周病の除菌療法についてご説明していきますので、ぜひ最後までお読み下さい。

除菌治療について

むし歯もそうですが、歯周病もばい菌(微生物)が原因の感染症です。ですから、原因菌を取り除かなければ、根本解決はできないのです。そのため、当院では、歯周病治療として『除菌治療』を行っています。『除菌治療』とは、感染している原因菌の除菌を行うことで、歯周病治療の効果を高める事を目的としています。『除菌治療』により、歯周病治療自体の負担を減らすことができるというメリットもあります。

下記はいわゆるプラーク(バイオフィルム)です。この中には、多くの歯周病菌が存在し、炎症などを引き起こします。これが歯周病の原因です。

そして、これらの歯周病菌を一掃するためには、2つの方法があります。

まず1つ目は、歯磨きとP.M.T.Cです。(PMTCとはこちらをご参照ください

P.M.T.Cは、予防歯科治療の一環として行われる歯科治療で、歯科医院にて特殊な器具を用いて、歯科衛生士が歯を綺麗にする歯のクリーニングのことです。

これらは主には機械的な細菌の除去とされ、しいては「量のコントロール」の位置づけで治療が行われます。

一方、2つ目の治療である『除菌治療』は、いわば「質のコントロール」です。従来の、ブラッシング指導やP.M.T.Cとはアプローチを変えて、ばい菌を制御する治療です。(除菌治療については、こちらを御覧ください

それでは、『除菌治療』について具体的にご説明していきます。

除菌治療は、下記の流れで行います。

治療の手順

1.位相差顕微鏡、リアルタイムPCR法での菌の確認
2.除菌法のご提案
3.除菌後の歯石取り
4.位相差顕微鏡検査・リアルタイムPCR検査・歯周ポケット検査(再評価 )

 

個人差はありますが、上記の治療で、下記のような変化が見られます。明らかに歯周病菌が少なくなっているのがお分かりいただけると思います。

(上:治療前/下:治療後)

それでは、この『除菌治療』の中のリアルタイムPCR法について、もう少し詳しくご説明いたします。

リアルタイムPCR法

リアルタイムPCR法とは、いわば歯周病菌のDNA検査のようなもので、重度歯周病、難治性歯周病、再発性歯周病の方などに有効です。歯周骨の吸収が強く、位相差顕微鏡での菌の活動性の高い場合、また歯肉の炎症が強いケースに特に役立つ検査です。臨床症状と位相差顕微鏡所見が一致しなかった場合の診断にも利用されます。

具体的には、菌のDNA鑑別で細菌の種類を確定し、その細菌に合う抗生剤を決定します。

このようなケースに

● 歯槽骨の吸収が高度
● 位相差顕微鏡での菌の活動性が高い
● 歯肉の炎症が高度
● 臨床症状と位相差顕微鏡所見が一致しない

効果例

● 咬み合わせの痛み改善 79%
● 歯ぐきの腫れ改善 77%
● 歯のグラグラ改善 66%
● 歯のしみる感じ改善 65%

自覚症状の強い方ほど1週間後の変化を大きく実感します。

費用について

歯周病の除菌治療の費用は、お口の中に残っている歯の本数によって異なります。また、除菌の成功率は約90%ですが、失った骨が全て戻る訳ではありません。
ただし、1週間の治療で、噛み合わせの痛みが改善したり、歯ぐきの腫れが改善したり、歯のグラグラ感が改善したり、と感じる方が多くいらっしゃいます。

治療期間は2ヶ月程度です。終了後、保険治療も可能です。
しっかり治したい方は、もちろん磨いても、磨いても、良くならない方、治すことをあきらめてしまった方、治療に疲れてしまった方。諦めずにお気軽に当院にご相談ください。
そんなあなたの喜びは、私たちの喜びです。

費用 30,000円〜

おすすめできない方

喫煙者/メインテナンスに通えない方/ダイエットをしている方/血液疾患(貧血)の方
重度糖尿病の方/根尖に病巣がある方/じん肺の方/他の病気で抗生剤を多く服用している方
お薬にアレルギーのある方/妊娠・授乳中の方

注意が必要な方

制酸剤・ワーファリン・シクロスポリン・メシル酸ネルフィナビルなどを服用中の方
重い肝臓障害のある方/カリエスや不適合な被せ物が多い方/生理中の方
再感染の予防

その他ご注意事項

下記の行為で歯周病菌に再感染をする可能性がありますので、注意が必要です。
回し飲み/回し食い/箸の使い回し/キス/くしゃみ など